東京で家を買おうとすると、「中古でも1億円超え」が当たり前になりつつあります。一方で、少し都心から離れた茨城県なら、2000万円台のマンションも現実的。そこで浮上するのが、「茨城から東京へ通勤する」という選択肢です。往復3時間・グリーン車通勤という条件は、果たして本当に“お得”なのでしょうか?数字と生活のリアルを整理してみます。

nippon.comより
都内マンションは「1億円時代」に突入
現在、東京23区の中古マンションは平均で約1億1000万。
立地や築年数を妥協しても、簡単に下がらないのが現実です。住宅ローンを組めば、月々の返済はかなりの負担になり、「家のローンために働く」感覚に陥る人も少なくありません。
茨城なら2000万円台で購入可能
一方、茨城県の中古マンションは約2400万〜2800万円が相場。
東京と比べると、約8000万円もの価格差があります。この時点で、「通勤が長くなっても検討する価値はある」と感じる人が出てくるのも自然な流れです。
グリーン車通勤のコストを計算すると?
茨城から東京へ通勤する場合、通勤時間は片道約1時間半、往復で約3時間。
快適さを求めてグリーン車を利用すると、年間の追加コストは約48万円。
これを30年間続けたとしても、約1440万円です。
つまり、
- 住宅価格差:約8000万円
- 通勤追加費用:約1440万円
差し引きしても、6000万円以上は茨城の方が安い計算になります。

東洋経済オンラインより
お金だけでは測れない「通勤3時間」の現実
ただし、問題は金額だけではありません。
往復3時間の通勤は、1日あたり自由時間を大きく削ることになります。さらに、
- 電車の本数が少なく、待ち時間が発生しやすい
- 遅延時のリスクが大きい
- 平日は「寝て通勤して帰るだけ」になりがち
といった点も無視できません。「お金は得でも、体力と時間が削られる」という声が出るのも納得です。
どちらが向いている?判断の分かれ目
この選択は、ライフスタイルによって大きく向き・不向きが分かれます。
茨城通勤が向く人
- 在宅勤務やフレックスがある
- 平日の自由時間より住居費重視
- 将来の貯蓄や教育費を優先したい
都内居住が向く人
- 通勤時間を極力減らしたい
- 子育て・習い事・医療など利便性重視
- 平日の時間も大切にしたい
通勤時間を上手く活用して…と往復3時間を捉える向きもあるけれど、通勤時間が1時間を超えると、鬱病発症リスクが上がるという研究結果もある。グリーン車により快適性を担保できたとしても、最終的にはその人の体力・体質に依るところも大きいと言えるでしょう。
都内居住はゴール戦略がしっかりあるのなら、仕事にもプライベートにもメリットは大きいといえます。
そのメリットと費用を天秤にかけたときにどう傾くかは、その人自身によるところがほとんどなので、本当に、向き不向きとライフスタイルと、両方をよくよく把握したうえでの判断になりますね。
まとめ:
都内1億円マンションと、茨城2000万円台+往復3時間通勤。数字だけ見れば、茨城通勤は圧倒的にコスパが良い選択です。ただし、その代償は“時間と体力”。住宅購入は、金額だけでなく毎日の生活の質まで含めて考える必要があります。あなたにとっての「得」は、どこにありますか?